老後のお金を考える。

老後のお金について考えるブログです。

金融リテラシーを向上させよう!

本日は2022年10月8日、定年退職日まで540日。

私は職場でも老後資金の話をよくしています。
このブログに書いているような内容に過ぎないのに、「小川さん、よく考えてるね、すごい!」と言われるのですが、私が話すすべてのことは、2019年に物議を醸した「老後資金2,000万円問題」の発端となった「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書/高齢社会における資産形成・管理」に書かれていることなんです。
当時の麻生金融担当大臣が報告書の受取を拒否しなかったら、野党が政府に対する攻撃材料ができたとばかりに批判しなかったら、マスコミも徒に不安を煽るような報道に終始しなかったら、普通の日本人の金融リテラシーも少しは向上したんでしょうけどね。
「年金だけで生活できないなんて、政府は国民を騙したのか!」みたいな空気を煽る向きもありますが、そもそも公的年金制度は高齢者の生活資金を100%賄う設計になっていません。
不足分を補う取り組みを若年期から行っておくべきなのですが、退職金を受け取った後に関するアンケート調査によれば、退職金の給付額を把握した時期について、約3割が「退職金を受け取るまで知らなかった」、約2割が「定年退職半年以内」と回答しているそうです。
老後資金の確保に最も重要な役割を果たす退職金に対してもそういう認識なので、退職金の入金を確認するために金融機関の窓口に行って、支店長室に通されていい気分になり、金融機関にとって得な(手数料が高い)金融商品を勧められて、資産を目減りさせる、ということも往々にしてあることではないでしょうか。
今年3月末日で定年退職した元同僚は、2,400万円余りの退職金で住宅ローンを完済したり、御令嬢の奨学金を返済してあげたり、車を買い替えたり、銀行で勧められた投資信託を買ったりして、預金として残っているのは1,000万円だけとか。こうなると公的年金を受給できる65歳まで働き続ける必要がありますよね。

話は最初に戻って、職場の人から「お金のこと色々教えてください」と言われた時は、金融庁が中高生向けに公開しているページを紹介しています。
今後は金融経済教育を受けた人たちが会社に入ってくるので、その先輩となる方々もある程度の金融リテラシーがないと笑われてしまいますよね。


金融庁のホームページ
https://www.fsa.go.jp/teach/chuukousei.html

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」 
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

厚生労働省・年金制度の仕組み
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/pdf/tp0315-2r.pdf

厚生労働省・年金制度における世代間の給付と負担の関係について
https://www.mhlw.go.jp/stf/nenkin_shikumi.html

 

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