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個人型確定拠出年金(iDeCo)の受取方法について考えた

本日は2022年10月7日、定年退職日まで541日。

今日は個人型確定拠出年金iDeCo)の受取方法について書こうと思います。

私がiDeCoに加入したのは2017年10月、60歳到達時の通算加入期間は6年5ヶ月になります。
通算加入者等期間が「6年以上8年未満」なので、受け取り開始可能年齢は62歳。その時に一時金で受け取るか、それとも年金で受け取るか、どちらが得になるか考えてみました。

まず一時金です。
iDeCoを一時金で受け取る場合は「退職所得控除」の対象になり、他の所得に比べて税負担が軽くなると言われています。
しかしながら、私の場合、勤務先から受け取る退職金で退職所得控除額の枠すべてを使ってしまうため、課税退職所得金額は「一時金×1/2」になり、この金額に所得税率(最低5%)と住民税率を掛けることになります。
iDeCoを一時金で受け取る19年以内に退職金を受け取っている場合には退職所得控除額は調整されるのですが、「もう公的年金はそんなに払えませんよ」という前提でiDeCoを勧めているのだから、退職所得控除額の枠を拡大していいんじゃないの、と思わずにはいられません。。

一方、年金で受け取る場合を考えます。
iDeCoの受取期間は、5年以上20年以下の期間から1年刻みで選択し、年間支給回数は、年1回、年2回、年3回、年4回、年6回、年12回の6種類からの選択になっています。
選択肢は多いですが、年金受取が終わるまでは口座管理手数料がかかりますし、年金を受け取る都度給付手数料がかかりますから、5年間で年1回にするのが一番得なのかと思います。
私の場合、年に1回、5年間に亘って受け取るとすると、62歳の年は公的年金等控除額の範囲内なので無税。63歳~64歳の2年間は「特別支給の老齢厚生年金」を受給するため年金額が約134万円となり、公的年金等控除、基礎控除を引いた後の金額が25万円、社会保険料等を控除するので課税所得はその半額ぐらいになるでしょうか。
65歳~66歳の2年間は、公的年金を繰下げる予定なので、62歳の時と同様無税となります。5年間の所得税額は一時金の場合に比べ、格段に少なくなるはずです。

話をまとめると、職場でもらう退職金が退職所得控除額の範囲に収まった人は、一時金でもらった方が絶対得。年金の受給年齢を繰り下げる予定の人はどちらが得か試算した方が良い。他の所得があったり、年金受給額が多かったりする人は、翌年の国民健康保険料や市民税に影響する可能性があるので、分離課税になる一時金で受け取った方が得、ということでしょうか。

事実誤認がありましたら、ご指摘ください。

 

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